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2008/01/22

日本画と鶴と日記帳


ご縁から 敬愛する師の講座に 今年
5日から通い始めました。
NHK文化センター大阪での「日本画の基本」
(松伯美術館館長 上村淳之画伯監修講座)
初稽古は白い折り鶴の鉛筆デッサン3時間。
かなり長時間 鶴をながめつつ、
その微妙な陰影の差をつける作業に
はまりこんでいったのですが、
あまり塗り込みすぎると白い鶴だ
ということがわからなくなります。

講師の方からの初コメントは…
「どう描けばよいかは
鶴が教えてくれます。」と

そして翌日、奈良の松伯美術館に立ち寄り
師の描く丹頂鶴の絵の前で またまた涙が
でるほどの感動がこみ上げてきたのであり
ます。

折り鶴を描いた翌日 師の描く
鶴が私に語りかけてきたことは…?

私の日本画との出会いは、2006年秋。
ひょんなことから奈良市内の観光協会で
持って帰ってきたリーフをみて 何の予備
知識も持たずにふらり出かけていった
この美術館で開催中の特別展「余白の美」
を観てからのこと。

そのとき
生まれて初めて絵の前に立ちつくし、しばし
涙することを経験しました。

それは
ほとんどグレースケール
だけの淡い背景に 水鳥が今まさに飛び立っ
たばかりの風景。「水辺の朝」
何とも深遠で すがすがしい風景(迷いがふき
とんだ瞬間のような)でした。

その絵の作者はここの美術館館長
上村淳之画伯の作であることを後から知り
ました。

その旅から帰ってきてしばらくの間
部屋にこもって いろんなものを鉛筆デッサン
していました。やたらと…

そして、一年後、パソコンによるデザイン業務
を本当に辞める決意がついたとき、とっても何
か手をつかった工芸を習いたいなと思いました。

ネットで検索していくと 何と、一般向けのカ
ルチャースクールにその敬愛する師の監修講座
なるものを発見!!!
興奮で胸が高鳴り早速問い合わせてみました。

そして昨年末見学に出かけた折に同期で見学に
来ていた方とお話をしていたら…
「私は今日予約して次回から受講しますよ、年明
けすぐだし描き初めってことで^^
いいタイミングですよ」
その迷いゼロの態度に、背中を大きく押され、
かなり遠距離通学になるが ま、月一回だし…
これは行かねば〜♪
と奮起して、
その後実現化に向けていろいろ準備をすすめ
てきたのですが、おあつらえ向きにいろんな
状況の流れから今年より通学できることになり
ました。

白い鶴のようにまっさらな気持ちで、デザイナ
ーとしていろいろやってきた技も大切にしつつ
謙虚に楽しく稽古をしていけたらと思ってい
ます。

と、写真にある カレンダーとダイアリーは
今回の教室で戴いた新年のプレゼントで、
共に画伯のイラスト入り。

こんな特別なプレゼントまで戴いちゃったの
で、新年より手書きの日記を書いてます。

この日記帳、ちょっとおもしろい仕掛けが
あって、毎月のトップに
「今月の一句」ってコーナーがあるんです。

うーむ。これは書かなきゃだなと、
いうことで、早速元旦から7日までの歌を
書いてみました。

書いてみるとなかなかおもしろいことが
わかりました。 多少変でも自分にしか
わからない 味わいがあってそのときの
風景や心や空気感まで多次元的にしっか
り捕らえつつ凝縮してキャプチャーでき
るんだなーと思いました。

そのようなわけで
超駄作でおはずかしいですが
この初稽古日のことを記念して 1月5日の歌のみ
ちょっとだけ公開…

初稽古 初心に還りて 折鶴(つる)を描(か)く
(@NHK文化サークル大阪)

難波発 ほろ酔い電車は 二人掛け
(@近鉄線)

ん?1月5日の二つ目の歌は 
演歌のタイトルみたいですが。(笑)
何でしょね?

他者に見せるためじゃない
自分ために書く手書きの記録は、勿論等身大。
それって誠に新鮮だなとしみじみ思いました。

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2008/01/19

帰郷十年目の年頭に

だいぶ長いことブログ更新できませんでした。
このごろ日記になってないじゃんと つっこ
みをいれたくなりましたが、ちょっと今回は
深い考えがございましたんで。

今年でついに帰郷十年目になります。
それ以前の私は関東圏でデザイナーとして好
きなことを、自由気ままに一人でやってきた
んですが、帰郷してからは実家に住んでいる
ので、自由もなく仕事の方向性もいままでの
ようにはいかなくなるような諸状況が次々と
やってきて、もう本当にどうしていいのかわ
からないくらいに迷いに迷った10年だったよ
うに思います。

しかしながら、その間に出会えたナマケモノ
倶楽部でのスローライフ実践普及活動なる、
前代未聞の環境文化NGO活動のおかげでこ
れから先向かうべき大きなテーマ
=エコ&アート=農と芸術
が見つかりました。

すると機能不全になっていた家族が蘇り…
高齢者の両親も第三の人生の生き甲斐をみ
つけることができて、弟も9年の引きこもり
から目覚めていって、私も第二の人生を模
索し始めることができたのであります。

そこでさらに今年の初め ようやく家族全
員のやりたいことが明確になり夢の形がま
とまりました。

それは
「田園ワークショップギャラリーカフェ」
スローライフの提案とエコアートの拠点
を郊外の畑の近くにつくること。

だけどそれはただ箱物をつくることや、
商売で飲食をやるためではなく、自分た
ちや仲間たちの作った作品や技が展示で
きる場所がつくりたいねという弟・母・
私の夢と、畑作業で盛り上がっている父
の念願の休息小屋を兼ねたスローな仲間
と気軽に交流できるゲストハウスを一つ
にしたプラン。

畑作業のあとに 少しくつろいでお茶で
もできたらいいね 
雨の日には小屋で作品をつくって 
ときどき 友達を招待して 手煎り焙煎
コーヒーとちょっとした軽食をふるまっ
て 和みたいよね
たまにはちょっと音楽イベントしたり…

ってな家族それぞれのやりたいことをコラ
ージュしていったことから生まれたスロー
なプランでした。

で、これがいつ出来上がるかもまたまた
よくわかりません。

私は今年からデザイナーから作家としての
転向を本気で行うことになり、その修行と
心身鍛練そしてギャラリー女将としてのリ
サーチを兼ねて大和へプチ文化留学に出か
けることになったりいたしまして…

引き続きプランは至ってスローにすすめら
れております。(なんと言っても、私より
家族が至ってマイペースなため)

これまでいくつかの店のオープンに立ち会
ってきたのですが、もしも自分が店を作る
としたら、きっとこのように短期間のスケ
ジュールで計画通りにすすめることはきび
しいだろうなという予感はしてました。

というのも、まずは一番の難題でした、
機能不全に陥っていた家族関係を修復する
のに数年、各自の能力を発掘して育成し、
それぞれ本当にやりたいことを抽出してそ
のモチベーションを維持できるものになる
までまた数年、活性化されて個性がはっき
りしてきた家族の意見がおちついてまとま
るまで数年かかり、技を磨くのに数年、理
想の表現方法と形をみつけるるまでにまた
また数年…。

結局 今年このようなスタートラインに立
てるまでに、何と10年かかっているではあ
〜りませんか!(笑)

この下準備からの計画をまともに最初に細
かく見積もってしまってたら、時間も予算
も膨大すぎて早々に挫折していたことでし
ょう。

だけど、とにかく今やれることに集中して
根気よくやりつづけていけたことで今日に
至れたのです。

いかに「待つ」ことが重要で、かつ忍耐力
のいることかを これでもか というくら
いに学ばされ続けた修行の10年でもありま
した。今思えば…

それは私の我力や想いだけではとても乗り
越えられるようなプランではないので、み
んなの思いとパワーがあり続けたからこそ
の今日なのでした。

本当に のっけから 
感無量の新年となりました。

ありがとうございます
そして本年もよろしくお願いいたします。